半沢直樹の妻「花」を演じる上戸彩(C)朝日新聞社
半沢直樹の妻「花」を演じる上戸彩(C)朝日新聞社
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 約7年ぶりの続編となるTBS日曜劇場「半沢直樹」の勢いが止まらない。8月9日に放送された第4話の平均視聴率は22・9%を記録し、初回から4週連続の22%超えとなった。

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 新シリーズはベストセラー作家・池井戸潤氏の「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。前作同様、堺雅人(46)演じる半沢直樹が銀行などの企業の不正を次々と暴いていく展開は健在で、組織とサラリーマンの相克や上司と部下の人間関係が濃密に描かれていく。

 半沢の上司を演じる市川猿之助(44)や香川照之(54)など俳優陣の“濃い”演技も見どころだが、物語がドロドロになり過ぎないのは、半沢の妻「花」が明るく夫と接するシーンが必ず挿入されることも大きいだろう。上戸彩(34)扮する半沢花は「思ったことをすぐに口にするタイプで、弁の立つ半沢が唯一かなわない相手。フラワーアレンジメントの仕事をしていたが、結婚を期に専業主婦となった」(公式HP)という設定。花は前シリーズから登場しているが、原作は広告代理店で働くキャリアウーマンだったので、ドラマ版とはだいぶ異なる。上戸彩が演じている花は、いわばドラマの“オリジナル版”なのだ。

 制作サイドも、花は重要な位置づけと考えているようだ。TBS関係者はこう話す。

「シリーズ3作目となる『ロスジェネの逆襲』以降は、花は登場しません。しかし、ドラマではあえて花を続投させることにしたのは、物語の中に“華”を作りたいという思いもあったようです。堺さんが“花ちゃん”と呼んでいますが、これはもともと堺さんのアドリブから始まった呼び方で、上戸さんも『すごく和むし、かわいい感じね~』と気に入っています。花は半沢のよりどころでもあり、唯一本音を言える相手。その点では、半沢にとっては緊張をほぐす“遊び”の部分になっています。上戸さん自身も、花と似た雰囲気の方なので、コロナの前には堺さんと子育ての話で盛り上がっていましたよ」

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