![記者(26)がエベレスト疑似登山に挑戦。その結果は――。](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/d/b/840mw/img_db2d511f5d335c0d714f9d91d3b7153f108841.jpg)
![ベルトコンベアーのように上から次々と新しい階段が流れてくる「クライムミル」。コンベアーの速さは調整が可能だ。上部についているモニターには、昇った段数や消費カロリーが表示されるほか、イヤホンをつければYouTubeやテレビを視聴することもできる](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/9/0/767mw/img_90a96b4c7888aa6e1795b8793c5a7fbd99675.jpg)
コロナ禍による不要不急の外出自粛に加え、インターハイや甲子園などの学生スポーツの大会なども相次いで中止となった。プロスポーツは感染防止の対策をおこないながら再開にこぎつけたものの、アマチュアの大会は、いまも再開の目途がたっていないものがほとんどだ。市民の「生涯スポーツ」においては、大会がないことで、「目標」を失っている人が多いのではないだろうか。
マラソンが趣味の記者(26)もその一人だ。秋からシーズンを迎えるマラソン大会は軒並み中止が決まっている。大会という目標がない今、運動するモチベーションを保つことに難しさを感じている。
だが、「コロナ禍でもやれる」ことに挑戦する動きは、これまでにたくさん出てきた。例えば、サッカー選手たちは、室内でできる「リフティングチャレンジ」と題した動画をあげている。YouTube上では、室内でできる有酸素運動の動画が再生数を伸ばしているようだ。登山家の三浦雄一郎さん(87)は、1カ月続ければ、エベレストの頂上(標高8848メートル)に到達したのと同じ程度の運動量になるよう設計したトレーニング内容を4月にウェブサイトで公開して話題となった。
記者もコロナ禍に挑戦できることはないのか。そんなとき、YouTubeで面白い動画を見つけた。タイトルは「階段でエベレスト8848メートル登ってみた」。なんとトレーニングジムの機器でひたすら階段を昇り、エベレストの高さを目指すというものだ。実際に登頂した坂本真一さん(40)に話を聞くと、「ぜひ記者さんもやってみてください」との誘いをいただいた。目標を見失っていた記者が、「ちょっと面白いかも」という軽い気持ちで挑戦した結果は――。
* * *
7月下旬、記者はJR南浦和駅(さいたま市)からほど近い、24時間制フィットネスジム「AC FITNESS 南浦和店」を訪れた。時刻は午前8時過ぎ。出勤前にトレーニングをしていた人たちは引き上げている時間帯だ。トレーニング機器が並んだフロアに、人影はない。早速着替えた記者は、今回の“疑似エベレスト登山”に使用する機器の前に立った。
![](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/b/a/120m/img_ba693a74779c9cef8fe9329e362ee64d375611.jpg)