放送作家の鈴木おさむ氏
放送作家の鈴木おさむ氏
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 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、デビュー25周年を迎えたV6について。

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 先日の日本テレビ「24時間テレビ」。今年のメインパーソナリティーの一人が、井ノ原快彦さん。番組終盤、井ノ原さん属するV6のメンバーが登場し、6人全員で歌っていた。

 その歌い踊る姿を見てまず思ったこと。SMAPが解散し、TOKIOでは山口さんがいなくなり、長瀬智也さんが退所を表明し、嵐は年内での活動休止を発表している。そして、関ジャニ∞は5人になり、KAT-TUN、NEWSは3人になっている。そんな中「V6ってデビュー以来、誰も減っていないし、変わってないんだな」と思った。こう感じた人は少なくないのではないか?

 1995年にデビューして今年はデビュー25周年だそうだ。25年たっても、変わらないメンバーで歌い踊る6人に、なんだかうれしさを感じた。

 そして、同時に「違和感」も感じた。今や日本を代表する岡田准一さんが映画などに出てきた時に「あ、V6の岡田君だ!」と思う人って、どのくらいいるのだろうか?岡田さんは役者として男性ファンも多いはず。「役者:岡田准一」という大きなはんこがある。そんな岡田さんが、V6として出てきた時に「あ、そうなんだよな!岡田准一さんってV6なんだよな」と改めて思う。岡田准一さん以外にも、その違和感は全員に対して思う。それぞれがそれぞれの場所で自分を築いている。だからみんなが集まって歌い踊る時に、「違和感」を感じる。そしてその「違和感」がうれしい。

 坂本昌行さんは49歳、長野博さんは僕と同じ年の生まれで今年48歳になる。井ノ原さんは44歳で、昔は「年下グループ」なんてイメージのあった、森田剛さんと三宅健さんは41歳。岡田准一さんは今年40歳になる。

 なんでしょう。男の人で25年間、ずっと「仲間」でいる人ってどのくらいいるでしょうか?

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好きだからだけで一緒にはいられない