「ゲストから『手伝ってほしい』というご要望があれば、お手伝いいたします。状況次第です」(オリエンタルランド広報部)
これらの話を総合すると、7月1日を境に、ちまたにマイバッグ持参の老若男女があふれたようには、10月1日以降のパーク内でマイバッグ派はそれほど増えないかもしれない。
有料になる買い物袋について「買ってでも欲しい」という声は意外と多く、オリエンタルランドによるとパーク内で買い物袋だけを購入することも可能だという。また、海外のパークの買い物袋や、国内でもハロウィーンや周年などそのときにしか手に入らない絵柄の買い物袋はネットオークションで売られている。ディズニーの買い物袋は単なる持ち運びのための入れ物というよりは、コレクションの対象であり、それを持っているのは「行ってきた証」でもあるというわけだ。
買い物袋が夢の国の一つ構成要素となっている側面も否めない。
それと関連して今回、ネットには「以前、コンビニの袋におにぎりを入れて持っていたら『しまってください』と言われた」という書き込みも。パークの雰囲気に適さない袋は、持ち込めないのだろうか。都市伝説のような話だが、これについてもオリエンタルランドに確認してみた。
「コンビニの袋だから持ち込めないということではありません。コンビニの袋に限らず、このかばんだからダメというルールはありません」(オリエンタルランド広報部)
ただ、キャリーケースなど車輪のついているカバンの持ち込みはお断りしているという。危険物なども同様。確かにパークには持ち込めないものがあるとしたうえで、次のように推測した。
「パーク内では、ゲストがお弁当などの飲食物を外から持ち込んで食べるのは、ピクニックエリアを除いて控えていただいています。缶や瓶の持ち込みも禁止です。袋というよりは、中身が問題だったのではないでしょうか」(同)
ディズニーの世界観を壊してはならないといった「ドレスコード」があるというのは、誤解のようだ。
1枚20円の袋をめぐって、これだけ盛り上がる夢の国。コロナ禍で収入は激減したが、その人気は衰え知らずのようだ。(AERAdot.編集部/鎌田倫子、飯塚大和)