夢の国も現実世界の変化からは逃れられない側面も。コロナ対策を報道陣に公開されたときの園内の様子(c)朝日新聞社
夢の国も現実世界の変化からは逃れられない側面も。コロナ対策を報道陣に公開されたときの園内の様子(c)朝日新聞社
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 ついに、夢の国にもレジ袋有料化が導入される。東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドは7日、これまでパーク内の店舗で無料で提供してきた買い物袋を有料化することを発表した。1枚20円。それが高いかどうかはさておき、意外にもマイバッグは少数派になる可能性もありそうだ。

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「コンビニやスーパーの袋を持参されたら、雰囲気がぶちこわしになるのでは…」
「普通に高いな」
「ディズニーらしい絵柄ならOK。かわいいから買う」
 
 オリエンタルランドが買い物袋有料化を発表すると、ネット上には、さまざまな声があふれた。実施は10月1日から。もちろん、その場で有料の買い物袋は購入せず、マイバッグを持参してそれに入れてもいいという。

 1枚20円という値段については、スーパーの袋は1枚1円という店舗もあり、それと比べたら確かに高い。さらに、お土産を渡すのに複数の袋が必要になることを考えると、限られたおこづかいで遊ぶ中高生にはつらいところだ。また、ゲストはファンタジーを求めて来園するので、パーク内では現実に引き戻されるようなものを目にしたくないという気持ちもわからなくもない。

 ちなみに、上海や香港など一部の海外のパークではすでに買い物袋を有料化している。

 そこで、年間パスを持つなど半ば夢の国の「住人」と化している熱心なディズニーファンに意見を聞いてみた。

 香港のディス二-ランドに行ったことがある地方在住の30代の女性は、買い物袋有料化は特に気にならないという。女性は20代のころから定期的に上京して、国内のパークにも足しげく通う。

「香港でもみんな普通に必要な分は買っていたし、持参した袋にお土産入れている人のこともあまり気にならなかったかな。これまで日本では無料でたくさんもらえていたから、有料になって文句をいいたいだけだと思う(笑)」(女性)

 パークの雰囲気を大切にしたいファンは多めに袋を買うはず、とこの女性は推測する。

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オリジナルのエコバッグは在庫切れ