兼近:下火になっちゃったときに、「どうした第7世代」とかいう企画でみんな呼ばれるのもおもしろそうじゃないですか。ていうか、そもそもそういう言葉でまとめるのは、どちらかというと作り手の側ですしね。

りんたろー。:だから、俺ら自身は「第7世代」なんだからって、あまり意識してないかもしれませんね。

──新型コロナウイルスの感染拡大で、春から夏にかけて、テレビの作り方も大きく変わりました。

兼近:リモート出演とかフェースシールドつけたりとか。

りんたろー。:何度も念入りに消毒したり、スタジオではアクリル板が立つようにもなった。

兼近:ソーシャルディスタンスだからね。カメラマンさんも近くに寄らなくなったりね。

りんたろー。:だからこそ、バラエティーの底力というか、形を変えても演者と作り手が工夫すれば、いくらでもおもしろいことはできるんだぞっていう実感はありました。

兼近:なんで今まで何十年も進化しなかったんだというのもある(笑)。

りんたろー。:そうそう、一気に進化してる気がする。

兼近:笑いも、時代に合わせて変わっていくべきだと思うんですよね。

りんたろー。:見た目をいじったりパワハラ的なお笑いが、特に若い世代にはあまり受け入れられなくなってきてるのかなというのも感じますしね。

兼近:でもさっき言った多様化で、たとえば一口にゲームが好きと言っても、オンライン系とかパズル系は好きだけど、格闘系やシューティング系は全然知らないとかあるじゃないですか。何かでたとえて笑いをとろうと思っても、知ってる人にはすごくウケんのに、一部の人には全く響かないこともあったり。そこがめちゃめちゃムズくなってる感覚はありますね。

(構成/本誌・太田サトル)

>>【後編/EXIT兼近は“ピンク代表”? 「“ペー・パー・ちー”のトリオで行きましょう」】へ続く

週刊朝日  2020年10月23日号より抜粋