4年ぶりに再結成した溝江(左)と西堀。今季のマイナビジャパンツアーに挑む(写真提供・ビーチバレースタイル)
4年ぶりに再結成した溝江(左)と西堀。今季のマイナビジャパンツアーに挑む(写真提供・ビーチバレースタイル)
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 新型コロナウイルス(以下・コロナ)の影響で開催が延期されていたビーチバレーボールの国内最高峰のトップツアー「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2020立川立飛大会」がついに幕を開ける。戦いの舞台は、東京都立川市にあるTACHIHI BEACHだ。約7カ月間試合がなく、最初で最後のマイナビジャパンツアーということもあり、この大会には日本のトップチームが参戦予定。2021年5月または6月に開催予定の「東京2020ビーチバレーボール日本代表チーム戦」(以下・代表決定戦)の行方を占う大会と言っても過言ではない。

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 多くのスポーツ選手の運命を変えた新型コロナウイルス。それはビーチバレーボールも例外ではなく、現役を引退した者、インドアバレーに転向した者、ペアチェンジをした者……と様相はさまざまである。そんな中、『プラス1年』という年月に負けず、コロナ禍を過ごしてきた経験豊富なベテランたちも存在する。

 その代表格は、来年でペア結成6年目を迎える村上めぐみ(オーイング)・石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)ペア。リオデジャネイロ五輪以降、『女王』の座を守ってきたペアであり、今大会も言わずもがな優勝候補である。身長165cmながらも世界を転戦しこの秋で35歳を迎えた村上は、「小さいからこそ、パートナーの石井と細かいプレーの精度を上げることを意識してきた。コロナ禍でもこれまで気づいてなかったところに気づくこともあったのでもっと成長できる」と意気込み十分だ。

 石井・村上ペアの背中に追いつき、追い越したいという若手ペアも目下成長中である。中でも昨年のファイナル大会で初優勝した坂口佳穗(マイナビ/KBSC)・村上礼華(ダイキアクシス)ペアは、勢いがある。大会前の記者会見でも坂口は、「石井・村上ペアはサーブが強いので練習では強いサーブに対応できるように意識してきた。ランキングトップのチームに勝たないと来年はないと思っているので、戦うのが楽しみ」と自信をのぞかせている

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男子の優勝候補筆頭は…