中島美嘉さんと林真理子さん (撮影/写真部・小黒冴夏)
中島美嘉さんと林真理子さん (撮影/写真部・小黒冴夏)
中島美嘉 (撮影/写真部・小黒冴夏)
中島美嘉 (撮影/写真部・小黒冴夏)

 デビュー20周年を迎える歌手、中島美嘉さん。ミステリアスなプライベートについて、作家の林真理子さんが話を聞きました。

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【前編/中島美嘉 友達と仲良くても「深入りしないように」していた理由】より続く

*  *  *

林:本当に自分の好きなことができて、アーティストとして心から満足できる状態になったのは、長い20年間でいつごろからですか。

中島:「今」ですかね。というより、「これから」かな。下積みをしたことがなかったので、自分の中では毎日オーディションを受け続けてるようなイメージだったから。何が正解なのかわからないまま、ずっとウロウロしてた感じで、自分の中では、最近やっと好きなことを自覚して、それを体現できるようになったという感じですかね。

林:それは意外なお言葉です。

中島:遅すぎるんですけどね。

林:同じようにミュージックシーンで活躍してたのに、心を痛めちゃってる人が何人もいるじゃないですか。第一線で活躍するって過酷なことなんでしょうね。

中島:そうだと思います。

林:しかも、頂点にずっととどまることって……。

中島:ずっとは無理だと思います。それでいいんじゃないですかね。

林:でも、中島さんは20年ずっとキープできたわけですよね。

中島:ぜんぜんできてないです。自分を客観視できた時期が何年かあったということは、たぶんそこにいなかったんです。ブランクがあったと自分では思ってるので、20年第一線にいたという感じはしないです。

林:そうなんですか。私はまったくそういう感じがないけど、ご本人にはそれがわかるんですね。中島さんの私生活ってほんとにミステリアスですけど、コロナで自粛してるときは、どう過ごされてたんですか。スポーツ紙には「コロナのあいだは体を絞り込んでいた」って書いてありましたけど。

中島:年齢とともに変わってくる体形を、戻したかったという感じですかね。おうち時間を楽しみすぎてたので、「そろそろ出る準備をしておかないとな」という感じで、トレーニングしていました。

林:楽しみすぎたおうち時間って、どんなことをなさってたんですか。

中島:映画とかドラマを見て、寝て起きて食べて……。

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