子どもが発熱したときは、機嫌や顔色、呼吸の様子、食欲や睡眠の状態といった「全身状態」をチェックすることが大事だという。
「生後3カ月以降なら38度や39度台の熱があっても、元気で食欲もある、眠れているという場合は、夜中にあわてて救急受診をしなくても大丈夫。ご家庭で様子を見てもよいでしょう。診察の際にはある程度経過を見てからでないと、発熱の原因がわからないこともあります」(本田医師)
一方、ぐったりしている、機嫌が悪い、水分をとることができない、何回も嘔吐や下痢をする、けいれんがみられる、頭やおなかなどからだのどこかを強く痛がっている、苦しそうにしている、おしっこが出ないといった症状がみられるときは、37度台であっても早めに受診すること。4日以上発熱が続く場合も受診が必要だ。また、生後3カ月未満の乳児が38度以上の熱を出した場合も、重症化しやすいため、特別な症状がみられなくても受診したほうがいいという。
(編集部・小長光哲郎、ライター・熊谷わこ)
※AERA 2020年11月23日号より抜粋