料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「カブとベーコンの黒胡椒風味」。
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カブが出回る季節になりました。カブは万能野菜。白い根の部分は生のままでも食べられますし、葉も一緒に浅漬けにしてもおいしいですよね。今回のように油で加熱するとやわらかくなって甘みが増すので違った風味が楽しめます。
カブは皮をむいてスライスします。厚く切ると火が通りにくいので薄く切ってください。緑の葉は細かく刻みます。そしてフライパンにオリーブ油を引き、弱火でニンニクを炒めます。香りが出たら中火にし、カブとベーコンを加えて炒め、しんなりしたら葉を加えます。葉は炒めすぎずシャキシャキとした食感が残る程度に仕上げましょう。
ベーコンが塩分を含んでいるので、最後の味付けの塩は少量に。黒胡椒を振るとカブの甘みにスパイシーさが引き立ちます。器に盛り付けたら、粉チーズを振って完成! あっさりとしたカブにベーコンやチーズのうまみが合わさって箸が止まりません。晩酌のおつまみにいかがでしょうか。
(構成/沖村かなみ)
■カブとベーコンの黒胡椒風味
【材料】(2人分) カブ1個、ベーコン50g、ニンニク1片、オリーブ油大さじ1、塩・黒胡椒各少々、粉チーズ適量
【作り方】(1)カブは皮をむいて薄く切り、ベーコンは細く切る。カブの葉3本を細かく刻む。ニンニクはみじん切りにする。(2)フライパンにオリーブ油とニンニクを入れて弱火で炒め、カブとベーコンを加えて中火で炒め、カブがしんなりしてきたら葉を加えて炒め合わせる。(3)塩と黒胡椒で味をととのえたら器に盛り、粉チーズを振る。
【ワンポイントアドバイス】カブは薄くスライスすると早く火が通りやすい。
※週刊朝日 2020年11月27日号