我々の知ってるオーガスタは「ガラスのグリーン」って言われるぐらい、いつもカッコーンッてボールがいなくなっちゃう。硬いグリーンで、さーっと氷のように冷たくスピーディーで。今回はそういうイメージがゼロでしたもんね。

　国内男子ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」（11月12～15日、静岡・太平洋クラブ御殿場コース）で、木下稜介（29）が2位に入りました。香妻（こうづま）陣一朗（26）に逆転されて優勝は逃しましたが、だんだんよくなってきてると思います。

　彼は僕に会うとゴルフに関する質問をしてきてくれるので、ちょくちょく話すのですが、あとは勝負どころでしょうね。そういう場面でのショット、パットにもっと自信を持って、相手を威嚇するぐらいのパフォーマンスが出せれば、さらに上にいくと思ってます。

丸山茂樹（まるやま・しげき）／1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。

※週刊朝日 　2020年12月4日号

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