そんななか、JR上野駅構内では巨大なクリスマスツリーを飾り、「メモリーオブシャンシャンクリスマス2020」としてシャンシャンの写真を多数展示中だ。
東京メトロは「『ありがとうシャンシャン』東京メトロオリジナル24時間券」を限定発売し、売れ行き好調。
「カンカン」「ランラン」以来、パンダを愛してきた上野界隈。コロナ禍にも簡単にはめげない。上野観光連盟は「ありがとうシャンシャンフェス」を計画中だ。
連盟会長で二木商会社長の二木忠男さんは、黒柳徹子さんらとともにシャンシャンの命名に携わった御仁だ。
「12月4~6日に松坂屋上野店前のパンダ広場で、街をあげてのありがとうイベントを実施します。スタンプラリーや未公開写真の展示など盛りだくさんなイベントにして、シャンシャンを送り出してあげたい」と意気込む。シャンシャンの移送時期がよくわからないので、早めの12月初旬にイベントを実施することに決めたという。
「東日本大震災の直前に日本に来たリーリーとシンシンが自然交配で産んだ貴重なシャンシャンが行ってしまうのは残念。新しくなるパンダ舎でお婿さんを迎え、赤ちゃんパンダを産んでもらうのが夢でした」(二木さん)
シャンシャンが日本にいられるのはあと1カ月程度。密を避けながら、盛大に送り出したい。(本誌・鈴木裕也)
※週刊朝日 2020年12月4日号