そしてもう1球団、獲得の意思があると見られていたのが巨人。坂本勇人や岡本和真、丸佳浩など、球界を代表する選手はいるが、どの選手もチームを牽引するタイプとは言い難い。嫌われ者になっても、はっきり言葉に出して意見できるリーダーが必要。実績十分の福留なら適役であり、フル出場は無理でもバックアップ要員として戦力になれると踏んでいた。
「原辰徳監督はWBCで世界一になった時の指揮官で、福留の勝負強さ、野球知識を誰よりも知っている。ベテランの重要性から亀井善行を重宝するように、同様の存在として欲しい選手だった。しかし日本シリーズでの惨敗もあり、現有戦力の個々の弱さを悟った。経験や存在感だけで、ベンチ入りさせる余裕はない。圧倒的な実力を発揮できる選手を揃えたいと考えたのではないか。福留よりFAなどのビッグネームを優先するはず」(在京スポーツ紙記者)
各球団の思惑など、多くのことが絡み合ったその先に見えてきたのは、プロとしてのキャリアをスタートさせた古巣への復帰。今季8年ぶりにAクラスとなり有望な若手野手が多い中日にとって、経験豊富な大ベテランの獲得は大きな意味を持つはずだ。
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