NBA2年目を間近に控えるウィザーズの八村塁 (c)朝日新聞社
NBA2年目を間近に控えるウィザーズの八村塁 (c)朝日新聞社
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 コロナ禍でのファイナルが終了したのは現地10月11日。そこからわずか2カ月ちょっとで、NBAは2020-21シーズンの開幕を迎えることになった。

 75回目となる新シーズンは、同12月22日に開幕し各チームが72試合を行う。通常なら10月末に開幕し82試合を実施するが、10試合短縮されるということ。オールスター休暇は同2021年3月5日から10日まで予定されているが、オールスターゲーム自体は次のシーズンまでお預け。選手の休養に充てられるという。

 また、プレーオフ進出方法も通常と異なる。昨季、バブルの中で行ったプレーオフ進出をかけたプレイイン・トーナメントが好評だったことから、新シーズンでも開催。各カンファレンスとも7位から10位までの4チームが参加し、7位と8位によるプレイイン・ゲーム(通称セブンエイト・ゲーム)に勝てば、自動的にプレーオフの第7シードになる。

 一方、セブンエイト・ゲームに負けると、9位と10位によるプレイイン・ゲーム(通称ナインテン・ゲーム)の勝者と再度プレイイン・ゲームで対戦。ここで勝った方が第8シードとなるわけだ。

 そんな中で迎える新たなシーズン、やはり日本人ファンにとっての注目はNBA2年目を迎えた八村塁(ワシントン・ウィザーズ)のプレーだろう。

 昨季のウィザーズは25勝47敗でカンファレンス10位。リーグが再開してからの8試合では7連敗を喫し、八村としてもホロ苦のルーキーシーズンとなった。ところがチームは、オフにアキレス腱断裂などで昨季を全休していたエースのジョン・ウォールとラッセル・ウェストブルックのトレードを断行。昨季1試合平均リーグ2位の30.5得点だったブラッドリー・ビールと同27.2得点で7位だったウェストブルックとの超強力バックコートコンビが誕生した。

 強烈な個性を放つこの2人がいることで、チームにどのようなケミストリーが醸成されるのか興味深いところだが、八村はリーグ屈指のスーパースターとともにプレーオフ進出、そしてリーグ優勝を目指すことになったというわけだ。

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