2020年のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の「エール」に出演していた二階堂ふみは、慶應義塾大に在学中だ。
朝ドラは慶應出身の女優と縁がある。紺野美沙子は「虹を織る」(1980年)、菊池麻衣子は「ふたりっ子」(1996年)、葵わかなは「わろてんか」(2017年)でヒロインを演じた。檀ふみは「とと姉ちゃん」(2016年)でナレーションをつとめている。
二階堂は、2014年にAO入試で慶應義塾大総合政策学部に入学しており、今年度で7年目になる。2018年、「徹子の部屋」(テレビ朝日)に出演の際、「同級生はもう卒業して、私は遅れているので頑張らなきゃなと思っています」と語っている。
一方で、慶應義塾大生がこんな話をしている。
「入学当初は必修科目の体育の授業や、服飾系の授業で見かけました。ただ、彼女が入学した14年に学則が変わり、SFCの学生は入学時に『データサイエンス科目認定試験』を合格の上、統計解析などの科目を履修するのが3年生への進級条件となった。相応の数学力も求められるため、もともと文学部志望だった二階堂さんには厳しい条件です」(文春オンライン11月25日)
朝ドラのヒロインが確実視されている「将来の慶應出身」女優がいる。現在、慶應義塾女子高校に通う芦田愛菜だ。まだ、慶應義塾大生になっていないが、そのまま系列大学に進むだろうと言われている。2020年度は、同校卒業生213人のうち慶應義塾大への内部合格者は209人(98.1%)だった(大学通信調べ)。
芦田は「まんぷく」(2018年)でナレーションを行っており、すでに朝ドラで実績を積んでいる。NHK関係者は、「芦田さんが慶應義塾大に入るであろう2023年、朝ドラヒロインとして三顧の礼を持って迎えられるんじゃないでしょうか」と話す。
最近の朝ドラのヒロインの出身大学は次のとおり。
多部未華子「つばさ」(2009年)=東京女子大
松下奈緒「ゲゲゲの女房」(2010年)=東京音楽大
井上真央「おひさま」(2011年)=明治大
土屋太鳳「まれ」(2015年)=日本女子体育大
高畑充希「とと姉ちゃん」(2016年)=法政大
安藤サクラ「まんぷく」(2018年)=学習院女子大
俳優の出身大学と演じた役柄に、なかなか興味深い関係を見ることができる。