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2020年7月の都知事選で落選したスーパークレイジー君こと西本誠氏(34)が、21年1月31日に投開票された埼玉県戸田市議選で初当選を果たした。
都知事選で特攻服をまとい、ダンスを踊る選挙活動で話題を読んだ西本氏の当選は、「異色の市議誕生」などと報じられ、ネット上には驚きの声と共に「戸田市の有権者達、大丈夫か?」「戸田市にとって恥ずべき歴史」といった批判の声が殺到した。その一方で、「市議会の改革を行えれば、本当に素晴らしいと思います」「政治に関心を寄せる若者が増えてくると思う。当選したからには、議員としての仕事をしっかりとやってもらいたい」など、西本氏を応援するコメントも少なくなかった。
当選後、すでに西本氏のもとには多くのメディアから取材依頼が殺到しているという。2月3日、戸田市役所を訪れていた渦中の西本氏がAERA dot.の取材に応じた。
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――当選おめでとうございます。率直な感想を教えてください。
実は少し落ち込んでいるんです。メディア対応のために市役所へ来たんですが、歩いていると、私のことをうわさしている声が聞こえてきたんです。「納得いかない」というような声が。もちろん、これまでの自分を振り返ると、今回の結果を納得できない人が多いことは理解しています。おそらく7割くらいの人は私に批判的な感情を抱いていると思います。そう頭では理解していましたが、実際に声を聞いてしまうと、ちょっと落ち込んでしまいました。
――独自の選挙戦、全身に入った入れ墨、少年院に入っていた過去をもつ人物が市議会議員になることは「納得いかない」ということなのでしょうか?
その声がどこで誰から聞こえてきたかは言えませんし、詳細を言うつもりもありません。批判は当然だということは理解しています。ただ、政治家になろうとしている私が嘘をつくことは絶対にできないので、過去の自分や現在の自分を偽ることはしたくありませんでした。すべてをみせて、実際の私を見てもらって判断してもらいたかった。そうすれば絶対に当選できると信じていました。