早稲田大学大学院で運動生理学を学び、「ダイエットコーチ計太」としてYouTubeでも活躍するパーソナルトレーナー・計太さんが、科学的根拠に基づいたダイエットの方法や役立つ知識をお届けします。緊急事態宣言の再発令で、在宅勤務に切り替わっているという人が増えていますが、「在宅勤務続きだと太ってしまいそう……」と気になっている人も多いのでは。緊急事態宣言も延長され、もうしばらくは続きそうな在宅勤務。在宅勤務が続くと太りやすくなる科学的な理由について、計太さんに解説してもらいました。
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昨今のコロナの影響で在宅勤務になった人も多いかと思います。在宅時間の長い生活スタイルは、体重が増えてしまうリスクも高くなることは容易に想像できるかと思います。結局のところ、体重は「摂取カロリーと消費カロリーのバランス」で決まります。ですので、在宅勤務の増加がそれぞれに及ぼす影響を明確にすることで、どんな対策を講じればいいかが見えてきます。
そこで今回はまず、在宅勤務が増える中で【1】摂取カロリーが乱れる要因、【2】消費カロリーが乱れる要因について解説したいと思います。
【1】摂取カロリーが乱れる要因
まず一つ目として、「欠食」、特に朝食を抜いてしまう可能性が高くなることです。
在宅勤務の日には仕事が始まるギリギリまで寝て過ごすという方も多いようです。睡眠時間が増えることは良いことなのですが、欠食してしまうことはダイエット的にリスクもあります。朝食を抜いた分、一日の摂取カロリーは減るのでは? と思う人もいるかもしれませんが、カロリー不足のままに活動(仕事)してしまうことで、実は普段よりも昼食以後の食欲が強くなってしまうのです。
人の脳はカロリー不足な時間が長いほどに食欲指令を強く出します。そしてその影響は、昼食後に表れます。“なんとなく口寂しい……”と感じてついつい甘い物に手が伸びてしまうのです。朝から必要なカロリーを摂取しておいたほうが、一日を通した食欲は安定するということを覚えておきましょう。