下重:よく恥ずかしくないわね」と友達は言ったの。私は人が何か言っても気にならない。バレエはいいわね。バレエは踊りじゃない。音楽です。音楽がわからない人はバレエはダメ。
林:今もやってらっしゃるんですか。
下重:今はやってません。今は地唄舞をチラッと。
(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)
下重暁子(しもじゅう・あきこ)/1936年、栃木県生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、NHKに入局。アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長などを歴任。現在、日本ペンクラブ副会長、日本旅行作家協会会長。著書に『家族という病』(幻冬舎新書)、『人間の品性』(新潮新書)、『鋼の女 最後の瞽女(ごぜ)・小林ハル』(集英社文庫)など多数。近著に『明日死んでもいいための44のレッスン』(幻冬舎新書)。
※週刊朝日 2021年2月26日号より抜粋