ブランドンはパンチ力のある打撃が光るパワーヒッター。2月23日のソフトバンクとの練習試合では売り出し中の杉山一樹から打った瞬間分かる一発を叩き込んでいる。中村剛也が故障で出遅れ、外国人選手の来日時期も不透明なだけに開幕から抜擢のチャンスはありそうだ。

 その他にもキャンプでは出遅れたものの、圧倒的なスピードが魅力の五十幡亮汰(日本ハム2位・中央大)や、将来の中軸候補として期待される渡部健人(西武1位・桐蔭横浜大)など、ここからの巻き返しが期待される選手も存在している。早川、伊藤が新人王を争う展開が有力だが、意外な選手が浮上してくることにも期待したい。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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