2030年までに達成するべき目標として国連が定めた17のゴールSDGs(エス・ディー・ジーズ)。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、その目標には「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」などが掲げられている。お笑い芸人カンニング竹山さんは、SDGsを考えていると、ぶつかる壁があると言う。
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「SDGsってなんだ?」って話になったときに、要は環境問題で、そこに、ジェンダーの平等とか教育、貧困の問題とかが入っているわけでしょ。それ、分かりづらくないか? 実際、皆さんにとってはどうなんだろう。
日本で言うと代表的な環境問題はレジ袋の有料化ですよね。レジ袋を有料化して、使用量を減らそうとか、さらにこの間、小泉孝太郎環境相がコンビニのプラスチックのスプーンやフォークの有料化の検討をするという報道もあった。プラスチックごみを減らそうとすること自体には賛成なんですけど、みんなプラスチックを使わないことをアピールはしているものの、その根本が伝わっていないような気がしている。
プラスチックってレジ袋やスプーンやフォークだけ減らそうとしていますけど、ペットボトルもそうだし、食品トレーなんかもある。その他、プラスチック製品で便利なモノってたくさんありますよね? プラスチックごみを減らすことに異論はないけど、でも、プラスチック製品を生産して、その仕事でメシ食っている人もいますよね? プラスチックの原料となる石油で商売している人もいますよね? 例えばレジ袋の話だけでなく、そういう風な様々な大きな問題をどうするんだ? どうしても引っ掛かるところには目をつぶってしまっていないか? そんな風に目をつぶってしまうところもあるのに、SDGsって言うと横文字で響きもいいから(笑)、オシャレな感じもしてしまうじゃないですか。もっと、いろんな方向から考えていかなければいけないのに。