「ダンススタジオcielo」。全4回で1曲をマスターするクラスの参加者は4回分で6千円。都内2カ所の貸しスタジオで教えている(撮影/今祥雄)
「ダンススタジオcielo」。全4回で1曲をマスターするクラスの参加者は4回分で6千円。都内2カ所の貸しスタジオで教えている(撮影/今祥雄)
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 ここ最近、フィットネスクラブの利用者は60代以上のシニア層が圧倒的に増えているという。自宅近くのフィットネスクラブに行ったところ、おじいちゃんおばあちゃんだらけだった……という話も聞く。では、若者たちはいったいどこで汗を流しているのか。

夜8時半。東京都目黒区にある貸しスタジオ。重い扉を開けると、K-POPアイドルグループ「SHINee(シャイニー)」のヒット曲「Amigo」にあわせ、25人近い若い女性たちが弾けていた。

「そもそもK-POP人気があり、それがキャッチーでわかりやすく、ダンスにも特化している。はじめて踊る人にも入りやすく、ダンスそのものに興味を持っていただくきっかけになればと思いました」

 と、この「ダンススタジオcielo」の代表・町田真吾さん。東方神起に少女時代、KARA、そしてSHINee……。今をときめく韓流アイドルたちが歌う曲の振り付けを完全コピーで教えてくれるという。

 一昨年8月の開講当初、レッスンは一クラス(基本的に18人)月2、3回だけだったのが、口コミを中心に評判は広がり、今は月30回開催。夜遅いスタートは、仕事帰りの会社員を意識してのこと。生徒は20代、30代が中心で9割を女性が占める。週4、5回のペースで通う、都内で会社を経営する笹本真理子さん(32)は言う。

「プロを目指す? そんなわけないですよ(笑)。楽しいからです」

AERA 2013年6月3日号