菊川さんは『試験に挑むあなたに贈る 受験必勝 エールBOOK』(祥伝社 2002年)でこう記している。
「受験勉強するにあたって、一番大切なのは“マイペース”でいくこと。だって、自分のことは自分が一番よくわかっているはずだから」
「朝型の受験生活でしたが、眠いと感じたことはありませんでした。自分の目標しか見えていなかったので。やるぞ!という気持ちさえあれば、眠くならないものですよ!」
ここまで精神論を貫けると気持ちがいい。
2004年、筑波大学附属高校から東京大理科二類に進んだ八田亜矢子さんは、「熱血!平成教育学院」「脳内エステ IQサプリ」(以上、フジテレビ系)、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)など教養系番組に出ることが多かった。
彼女は著書『今日からできる! 東大脳の育て方』(ワニブックス 2010年)のなかで、受験生時代をふり返っている。
テレビはNHK大河ドラマ、NHK教育テレビ以外を観ることは許されなかった。マンガは歴史もの以外は禁止。部屋にはアイドルのポスターもない。机は大人が使うような重厚なもの。旅行先はどこの国に行っても歴史の観光名所ばかりである。使っていた下敷きは「長篠合戦図」だったという。
このような家庭環境が東大合格に導いたと、八田さん自身、感謝しているようだ。そして、同書でこうアドバイスする。
「東大の二次試験は特に難しいことで有名です。でも、その難問を解くためにも、基本がとても大切なんです。なぜなら、東大の二次試験は、『あ、塾で一度だけ習った!』と感じる内容や、難しい参考書に載っているようなマニアックな知識が役立つというものではありません。膨大な知識量を問うというよりは、柔軟な思考回路を試されるような問題がほとんどです。ですから、気の遠くなるような暗記は必要ないと思います」
2005年、東京大理科二類に入学した加藤ゆりさんは、同年「ミス東大」に選ばれている。彼女は名古屋大医学部志望だったが、センター試験で思うような点数がとれず不合格となり、後期試験で東京大に合格した。大学3年次には経済学部に進んでいる。「ZIP!」(日本テレビ系)、「熱血!平成教育学院」「クイズ!ヘキサゴンII」(以上、フジテレビ系)、「加藤ゆりの経済教室」(ラジオNIKKEI第1放送)など教養系番組に出演していた。