リコール活動にかかった費用は、5920万円。クラウドファンディングや
寄附で4700万円あまりが集まっており、不足分を高須氏が建て替えたという。田中容疑者が手にしたとされる2億円から費用を引き、逆算すると、1億円以上の余ったことになる。
「容疑は偽造署名の地方自治法違反だ。しかし、今後、動機につながる可能性がある大きなカネが動いたとの情報を捜査する。田中容疑者などから聞き、しっかりと解明してゆく。捜査いかんでは、別の容疑が浮上することもありえます」(前出の捜査関係者)
逮捕前、田中容疑者は、自宅にはほとんど戻らず、ホテルを転々としていた。偽造署名の疑惑浮上時には意気軒昂で、「業者への発注もないし、関与もない」と話していた。しかし、最近では「皆さんに迷惑をかけてしまった。最後は伊豆に行きたい」などと観念した様子だったという。
リコール偽造の真相解明が待たれる。(今西憲之)