オシャレは何歳になっても楽しいもの。それは、おばあちゃんも一緒なのかもしれません。街中をよく見てみると、実にオシャレなおばあちゃんがいるのです。
柄に柄を合わせた大胆な組み合わせをしていたり、白髪にピンクや紫などの色を入れていたり、手作りのアップリケやパッチワークの手提げ袋を持っていたり......、なかなか若者ができない感覚を持ち合わせています。
「おばあちゃんのおしゃれって、誰の真似でもなく、それぞれがオリジナル。雑誌から抜け出してきたようなおばあちゃんなんて一人もいません。時代も年齢も流行も超えて、自分のためだけにおしゃれをしているところがかっこいいです」
こう語るのは、書籍『おばあちゃんのオシャレ採集』の著者・堀川波さん。同書では、堀川さんが見つけた、おしゃれで可愛いおばあちゃんがイラストで紹介されています。
例えば、図書館で見かけるおばあちゃんは、ヘアネットが魅力的。白髪をうまくおだんごにまとめ、その上に黒いレースのヘアネットをかぶります。ヘアネットは、うなじのところにある小さなリボンがポイント。そして、ツイードのジャケットを着こなし、小花柄の手さげと借りた本が入っているであろう年季の入った布バッグを持ち、分厚いリブ編みタイツできめているのです。
いつも首もとに小さなブローチをつけており、つつましいけれどキチンとしたおしゃれが素敵だったと堀川さんは言います。
「私が思うおしゃれなおばあちゃんの共通点は、そこだけ時間が止まってるかのような独特の雰囲気に包まれていること。おばあちゃんのおしゃれには、長い人生で積み重ねた強さ、美しさ、優しさ、温かさがギュッとつまっているような気がします」
確かにおばあちゃんのオシャレには、確固たる自身がつまっているような気がします。お出かけ時におばあちゃんのオシャレをチェックしてみると、将来のファッションがイメージできるかもしれません。