でも、生活の中で、どんなおせちを食べていたかを素直に思い起こせば、規格外の端材を破棄するのは「もったいない」。
できあがった「もったいないおせち」の見た目は、これのどこが規格外?と思います。9月からおせちの予約を受け付けていますが、おかげさまで「もったいないおせち」は完売となりました。やはりお客様の方でも「そうだよね、食べられるものは、食べて当たり前だよね」という意識が生まれてきているのではないでしょうか。
商品名に「もったいない」という言葉を使う必要がなくなるほど、「食品ロスをゼロに」が当たり前になる。そんな世の中を目指していけたらと思います。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2022年12月19日号