■『月刊アクション(2015年12月号)』.「コイウレエルマンボウ」
中山光氏による人間に転生したマンボウが同じ境遇の異性に恋する一風変わった漫画。読み切りなので入手困難と思われる。インターネット上で「マンボウは死にやすい魚」というイメージが定着した後の作品で、このイメージは漫画の重要なテーマとして使われている。また、同じ境遇の転生者に気付いたきっかけは、粘液のような汗、というなかなかマニアックなところを攻めている珍作だ。
もしかしたらこの記事を読んでくれた読者の中に、漫画に精通している方がいらっしゃるかもしれない。恥ずかしながら、私はマンボウが登場する漫画をあまり知らない。もしよかったら、教えて欲しい。ちょい役でも背景の一部でもいいので、マンボウが登場する漫画の名前、巻数、話数を!
【主な参考文献】
藤崎聖人.2005.第131話:マンボウとアンコ.ワイルドライフ(小学館),15: 169-188.
村上茂雄.2007.第19話:カツオとマンボウ.花寿司の幸(双葉社),3: 55-78.
中山光.2015.コイウレエルマンボウ.月刊アクション2015年12月号: 509-538.
●澤井悦郎(さわい・えつろう)/1985年生まれ。2019年度日本魚類学会論文賞受賞。著書に『マンボウのひみつ』(岩波ジュニア新書)、『マンボウは上を向いてねむるのか』(ポプラ社)。広島大学で博士号取得後も「マンボウなんでも博物館」というサークル名で個人的に同人活動・研究調査を継続中。Twitter(@manboumuseum)やyoutubeで情報発信・収集しつつ、無職で自分に合った仕事を探しながらもなんとかマンボウ研究して生きていくためにファンサイト「ウシマンボウ博士の秘密基地」で個人や企業からの支援を急募している。