1月に全日本卓球選手権で優勝し、涙ぐむ石川佳純(C)朝日新聞社
1月に全日本卓球選手権で優勝し、涙ぐむ石川佳純(C)朝日新聞社
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リオ五輪で女子団体の銅メダルを手にする(左から)福原愛、石川佳純、伊藤美誠(C)朝日新聞社
リオ五輪で女子団体の銅メダルを手にする(左から)福原愛、石川佳純、伊藤美誠(C)朝日新聞社

 東京五輪の卓球女子シングルスで、伊藤美誠と共に金メダル獲得が期待されるのが石川佳純だ。

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 12年のロンドン五輪では女子団体で銀メダル、16年のリオデジャネイロ五輪では同種目で銅メダル獲得に大きく貢献。今回は平野美宇との激しい争いを制し、シングルスの出場権を獲得し、女子団体と2種目に出場する。

 若手が台頭してくる中、28歳の石川はリオデジャネイロ五輪以降に勝利から遠ざかり苦しんだ時期もあった。だが、新旧交代の波に抗う。

 今年1月の全日本卓球選手権、女子シングルスで、下馬評は不利と言われていたが覆した。決勝戦は現在世界ランキング2位で「日本人最強」の呼び声が高い伊藤美誠。ゲームカウント1-3と残り1セットまで追い詰められたものの大逆転勝利。「ゾーンに入った石川は強い」と大会関係者をうならせた。全日本選手権の優勝は5年ぶり。優勝インタビューでは目に涙を浮かべていた。

 この優勝に石川と同世代の女性層から多くのコメントがSNS、ネット上であふれた。

「佳純ちゃんが勝った時に涙が止まらなかった。苦しい思いをしても最後まであきらめない。生き方がかっこいいし、尊敬します」

「アスリートというだけではなく、1人の女性として佳純ちゃんを尊敬します。私は同じ年だけど職場やプライベートで色々悩みを抱えている。自分が無力だなと感じるんだけど、佳純ちゃんが頑張っている姿が大きな励みになる。五輪も絶対に見ます」

 石川は幼いころから「愛ちゃん2世」と呼ばれていた。尊敬し、最大のライバルになる福原愛は「卓球界の顔」として圧倒的な知名度を誇った。

 石川は中学3年の時に世界選手権の日本代表に史上最年少で選ばれ、福原と共に五輪の女子団体の2つのメダルを獲得している。特別な存在だが、プレースタイルは全く異なる。福原は右のバックハンドを得意とするのに対し、石川は左利きからのフォアハンドとサーブで攻撃を組み立てる。

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福原とは「全然違う性格」の石川