――1年延期によって成長できた部分は。

 今日見てもらったらわかるように、冷静でいながら自分の前に出る柔道、そしてしっかりとワンチャンスをものにする柔道ができたと思うので。この1年延期になった部分で、心技体の面すべてがレベルアップした。そのレベルアップしたすべてを見せることができたかなと思います。

――今日は大外刈りが効果的でした。

 大外刈りをメインに練習していたわけではなくて、試合の状況の中で技を展開していく。それで先ほども申しましたけど、ワンチャンスをものにしていく。なので、僕自身が担ぎ技というのを相手が意識しているところに、大外刈りが今日はかかった。でも、そのかかったなかでも、本当にワンチャンスしかなかった部分というのをものにできたで、それが自分自身の成長を見せることができたかなと思います。

――一つ夢をかなえということで、今後は柔道家としてどんな存在になっていきたいですか。

 本当に小さいころからの夢だったオリンピックで優勝して。今後は、もっと日本柔道を引っ張っていけるような柔道家になりたいですし、もっともっと自分の柔道というのをレベルアップして、本当に最高の形を、自分の柔道をもっと突き詰めていきたいと思っているので。そして、自分の最終的な目標であるオリンピック4連覇を達成するために、これから2連覇、3連覇、4連覇というのを目標に、もっともっと精進して頑張りたいなと思っています。

(本誌・西岡千史)

*週刊朝日オンライン限定記事

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