サーフィンは、台風の影響を考慮し、日程を早め、27日中に競技を終える形を取った。しかし、気象条件で見ると、コンディションは28日のほうがよくなる可能性があったという。昨日27日時点での情報に基づき、以下のように推測した。

「千葉の外房では、27日よりも28日の方が、波が落ち着く見込みです。千葉から台風が離れていき、陸から海にかけて吹く風に変わるため、28日の方が波の形がよくなる。予備日を設けていたのに、なぜ、一日早めて27日で終わらせてしまうのか、少々疑問符は残りました」

 では実際はどうだったかというと、唐澤氏は今朝(28日)の波の状況をチェックしたうえで、次のように指摘。

「波の良し悪しに関して、27日よりも28日の方がコンディションが良かったかどうかは、今朝になってはっきりと分かりました。弊社の千葉在住スタッフから28日早朝に波の状況の報告を受けました。
今日の会場では、風は弱くなり、波は落ち着いています。波は丁度人間の頭くらいのサイズ(1.5~2m近く)となっており、一般の上級者サーファーであれば安全に楽しめるようになっています。波の形もきれいに整っています」

 前日にスケジュールを押し込んでの実施については、疑問を呈する。

「本来のスケジュールであれば27日は準決勝までで、決勝・3位決定戦が28日でした。一日に短縮したことで、決勝・3位決定戦に進んだ選手たちは、台風の波で流れなどが強い中での連戦することになりました。疲労がかなり蓄積しており、休養をとった28日の方が良い演技ができた可能性があります。選手としても27日中に終わらせたことは、決してプラスではなかったと思われます。昨日の時点で翌日に良くなるかは確信できなかったとしても、まったくできなくなるという状況ではなかったと思います。その上で、なぜ日程を繰り上げて27日までに終わらせる必要があったのかは、やはり疑問です」
 
 先のMABOさんも「翌28日のほうがよかったのでは」と話す。

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少し場所が違えば、海の様子は変わる