その“世界との差”を「縮めた」と自信を持って言い切るためには、次が大事になる。1968年のメキシコ五輪以来となる銅メダルを獲得してこそ、日本サッカー界の未来へと繋がる。「もう結果は出てしまったので、ここで切ってしまったら次はない。次への準備はそんなに簡単ではないですけど、我々がメダルを獲るために、もう1回、反発力を発揮して行こうという話をした」と森保一監督。6日に行われる3位決定戦は、グループリーグ第2戦で勝利(2対1)したメキシコとの再戦になる。試合直後の吉田麻也は「もう次、勝つしかないですね。相手も延長を戦っていますし、ここまで来たら気持ちの問題。あまり精神面を話すのは好きじゃないですけれど、ここからはメダル獲りたいという気持ちが強い方が勝つと思うので。2日間、いいリカバリーをして、最後メダリストになりたいです」と意気込みを語った。

 前回の対戦では、開始6分に久保建英、11分に堂安律と立て続けにゴールを決め、日本にとって最高の形で試合を進めることができた。だが、次も同じような展開に持ち込むのは非常に困難だ。日本はDF冨安健洋が出場停止明けとなるが、課題は守備ではなく攻撃面。スペイン相手に常に危険な存在であり続けた堂安、スペインとの試合後に「負けたので、涙も出てこないです」と語った久保に、もう1人、2人、同じクオリティで絡むことができるか。金メダルという目標は達成できなかった。世界との差を改めて感じたとも言える。だが、まだ戦いは残っている。次も敗れるようだと、ロンドン大会と同じ。銅メダルを獲得してこそ、日本サッカーが前進していると確信し、日本サッカーの未来が希望あふれるものになる。

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