ジャニーズ事務所のデュオ・KinKi Kids(堂本光一・堂本剛)がデビュー25年目を迎えている。デビューシングル「硝子の少年」がリリースされたのは、1997年7月21日。オリコンチャートでは初登場1位を記録し、最終的に約180万枚を売り上げた。
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作詞は松本隆で、作曲は山下達郎。ふたりがまず作り上げたのは、剛の主演ドラマ主題歌に使われた「Kissからはじまるミステリー」だが、デビュー曲には採用されなかった。次に作ったものも没になり「硝子の少年」は三度目の正直だったという。
7月15日放送の「松本隆 50年 時代と人をつないだ作詞家」(NHK総合)では、作詞者の松本からこんなエピソードが明かされた。
「ジャニーさんのね、もっといいもの、もっといいものっていう、怨念みたいな感じで。『キスミス』だっていい詞だし、いい曲だし、普通これOKだよなって思って。でもなんか、もう1個って言われてさ」
今は亡きジャニー喜多川がそこまでこだわったのには、理由がある。キンキはCDデビューの時点ですでに押しも押されもしないスターだったからだ。
ふたりがジャニーズに入所したのは、91年。生まれ年も名字も同じということもあって、コンビ活動をするようになり、翌年の大みそかには「NHK紅白歌合戦」でSMAPのバックを務めた。93年には「キスした?SMAP」(テレビ朝日系)において「KinKi Kids」というグループ名が正式発表され、翌年の連ドラ「人間・失格~たとえばぼくが死んだら」(TBS系)では、俳優としての評価も獲得。また、この年の大みそかには、日本武道館でファーストコンサートを開いた。
CDデビュー前年には、近藤真彦の応援ゲストとして「紅白」に登場。光一の主演ドラマ主題歌でもある「ミッドナイト・シャッフル」の一部を彼らが歌った。「LOVE LOVE あいしてる」(フジテレビ系)をはじめとするレギュラー番組も抱え、雑誌の表紙になれば売り上げが数割アップするという絶大な人気を誇っていたのだ。