――「サバイバルシリーズ」のなかで、とくにお気に入りの作品はありますか?

 やっぱり、『深海のサバイバル』が好きですね。私も小学生のとき、アニメがきっかけで「マリンスノー」の存在を知って、キラキラと雪のようなものが海の中で降ることに、すごく感動したんです。だから『深海のサバイバル』を読んだときに、私が子どもの頃にワクワクしたものがここにあった!と思って、うれしくなりました。

――「深海のサバイバル!」だけでなく、多くのアニメ主題歌を手掛けています。もともとアニメが好きだったのでしょうか?

 子どものころからアニメは好きでした。ただ、シンガーソングライターとして活動を始めたときは、とくにアニメにこだわっていたわけではないんです。2014年に「リトルウィッチアカデミア」という作品のオーディションを受け、その主題歌を担当させていただくことになって、そこからアニメ作品の主題歌を多く手がけるようになりました。

 曲を作るときには、自分の中にある引き出しから引っ張り出してくるんですけど、作品のテーマとして作るときには、さらに新しい入り口を作品が作ってくださるようなイメージです。すごく楽しいし、やりがいを感じています。

――20年4月からは、「みんなDEどーもくん!」(Eテレ)で「歌のおねえさん」としても活躍されています。

 歌のおねえさんをやらせていただいたことで、いろんな方に出会い、自分の原点に返るきっかけになりました。もともと、歌うことが好きでシンガーソングライターになったのですが、ここ数年は曲を作ることに重きを置くようになり、さらにコロナ禍でライブができなくて、皆さんの前で歌う機会も減ってしまいました。そんな時期に歌のおねえさんとして活動させていただくようになったんです。しばらくはリモートでしたが、昨年10月に初めて子どもたちの前で歌ったんですね。そのとき、私はみんなでにこにこしながら、楽しく歌って踊ることが好きだったんだ!と改めて気づかされました。

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