ベルギー戦は「スラムダンク」を彷彿とするような試合だった。作中では、全国大会出場をかけた神奈川大会でバックアップの3年生「メガネ君」こと木暮公延が試合を決定づける3ポイントシュートを決めた。ネット上などを中心に「林のシュートが(木暮と)ダブる」と話題になった。

「女子代表は常に逆風との戦いだった。前回大会前には無期限の資格停止処分を受けたこともあった。自分たちとは関係ないコート外の問題であり、バスケを続けるのすら苦しい時期を乗り越えてきた。コロナ禍で五輪が延期、さらに昨年末には中心選手が負傷するなど、またしてもトラブルに見舞われた。それでもチーム一丸となって結果を出した。心から拍手を送りたい」(バスケ連盟関係者)

 14年11月、日本バスケ界の混乱状況を理由にFIBAからJBA(日本バスケットボール協会)に無期限の国際資格停止処分が発令された(15年6月解除)。また五輪まで約半年に迫った昨年12月、エース格の渡嘉敷来夢が右膝前十字靭帯断裂という大ケガに見舞われた。そして今年1月には前五輪主将の吉田亜沙美が現役引退を発表しチーム編成も変わった。それでも17年に就任したトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)の元、諦めることなく戦い続けている。

 バスケットボールの日本代表の愛称「AKATSUKI FIVE/アカツキ・ファイブ」は、日出づる国・日本の夜明けを象徴する暁から命名された。今五輪、女子代表はニックネームに相応しい戦いを見せてくれている。

 8日のアメリカとの決勝戦。女子バスケットボール女子代表の歴史的瞬間が訪れることを期待したい。

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