──恋愛は男性がリードするものだと考えているのでしょうか?

 二人がくっつくところまでは、ですね。告白は男が勇気を出して言うものだ、言ってあげたいな、と思ってます。

 でも付き合ってからは、リードどうこうというよりは相手の意見を尊重しながら行動したほうがいいと思う。自分の意見を押しつけてグイグイ引っ張るのは違う気がします。お互いの思いや考えを確かめ合いながら、どうしていきたいか決めていくほうが長続きするんじゃないかな。

 どちらかが相手に合わせて頑張っていてもダメだと思うんです。二人一緒に人生を歩んでいく上で、互いに努力を欠かさないことが大事かなと。

──平野さんの、女性に対する優しさやリスペクトはどこから生まれてくるのでしょう?

 母親から「勉強はできなくてもいい。その代わり、礼儀正しくて女の人を守れる男になりなさい」と言われて育ったんです。

 女性の存在って偉大だなって思います。だって、どの男性も必ず女性から生まれてくるわけですから。体が大きくて力があっても、男性は女性を支える存在じゃなきゃいけないんだなと。何となくそんなふうに感じながら大きくなりました。

 今回演じた白銀も、好きな女性のためならどんな努力もいとわない優しくてかっこいい男です。世の中にそういう男性が増えたら、もっと平和な日本がやってくるような気がします(笑)。

(構成/本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2021年8月20‐27日号

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