──「天才」を演じることには慣れましたか?

 いえ、いまだに「なんで僕なんだろう?」って思っています。続編を撮ると決まった時は、白銀だけ役者が変わってたらどうしようって本気で心配しました。

 天才にはやはり憧れます。ダンスでも歌でもトークでも、これだけは負けないっていうものがあって才能を磨き続けられるっていいなあと。僕は自分の強みが何なのか全然見つかっていなくて、もがいている最中です。

 だからこそ、お芝居の中で天才を演じられるのはすごくうれしい。実際の僕とは真逆なので、役に「なりきる」感覚を思う存分楽しめました。

 役作りの上では、ビジュアルの部分もスイッチになります。金の飾り紐がついた学ランを着て、いつもは背気味な背筋を伸ばして、目つきが悪くなるようアイラインを引くと、すっと気持ちが切り替わる感覚がありました。

 今作ではマント姿も披露します。原作には恥ずかしがる場面があるんですけど、映画ではカットされていたので、ひたすらかっこつけてるシーンに仕上がってます(笑)。この時は、名探偵コナンの怪盗キッドになったつもりで演じました。

 白銀のトレードマークといえば、やはり金髪ですよね。これまで何度か挑戦したことはあるのですが、これだけ長い期間キープしたことはないかも……。7回くらい染めたので頭皮が少し心配です!

──天才の白銀ですが、恋愛については驚くほど不器用。恋愛偏差値なら勝てる自信ありますか?

 全くないです(笑)。女性がおしゃれを頑張っていたとしても流行に疎いのでたぶん気づけないし、そもそも女心がよくわからないですもん。

 まあ僕が唯一勝てるなと思うところは、プライドの低さ。もし好きな人ができたらすぐ告白します。待たせるのは相手に申し訳ないし、早く二人で幸せな時間を過ごしたいじゃないですか。

 なかなか告白に踏み切れない白銀には、「つまらないプライドなどさっさと捨ててしまいなさい」と胸を張ってアドバイスしたいです。

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