放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、自家感作性皮膚炎について。
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自家感作性皮膚炎という病気をご存じでしょうか?僕は7年前にこの病気になり、本当に苦しんで、数カ月かけて治療し、治しました。が、この夏、再びなりました。
以前、この病気になった時に、結構な数の病院を受診し、全然治らず、知り合いのお勧めで行った病院にわらにもすがる思いで行きました。そこで治すことができたのですが、この自家感作性皮膚炎は、なかなか診断が難しいらしいので、もしかしたら僕と同じ病気なのに病名が分からず苦しんでいる人がいるかもしれないので、そのことを書きたいと思います。
自家感作性皮膚炎というのは、皮膚炎の一種ですが、普通の皮膚炎と異なり、いきなりこの病気になることはない。まず体のどこかに、虫刺されや何らかの原因で発疹ができて、その発疹をかくなどして、離れた場所に新しい発疹ができます。どんどん体中に発疹が増えていってしまうとても怖い病気。発疹は、赤っぽさや小さな水ぶくれを伴い、激しいかゆみを引き起こすこともある。僕はめちゃくちゃかゆかった。かきすぎて皮膚がはがれていった。
ケースによっては、熱の上昇・食欲不振・悪寒・精神不安なども併せて発症することがある。
怖いんです。
僕が7年前になったきっかけは、おなかの金属アレルギーでした。鉄のベルトをしていて、夏の季節、鉄がおへその上あたりに触れて、赤くかゆくなる。それをかいていたら膿み始めたのです。市販の薬をつけて少し治ってはかさぶたになり、かゆくてそれを剥がしてしまう。その繰り返しで1カ月以上。
すると、ある日の夜、右手の指に発疹が出ました。「なんだろう?」と思っていると、翌日その発疹は全身に広がり、とてつもないかゆみ(痛みを伴うくらいの)があり、最初の病院を受診。僕が、おなかの金属アレルギーの話をしても、そこはあまり聞いてくれない。