では今年のホームランダービーに出場した選手はどうだろうか。前半戦と後半戦のOPSを調べたところ以下のようになった。※以下の成績は全て現地8月24日現在のもの
■大谷翔平(エンゼルス) 前半戦/1.062 後半戦/.857
■ホアン・ソト(ナショナルズ) 前半戦/.852 後半戦/1.207
■ジョーイ・ギャロ(ヤンキース) 前半戦/.923 後半戦/.583
■トレバー・ストーリー(ロッキーズ) 前半戦/.765 後半戦/.827
■マット・オルソン(アスレチックス) 前半戦/.938 後半戦/.922
■トレイ・マンシーニ(オリオールズ) 前半戦/.791 後半戦/.731
■サルバドール・ペレス(ロイヤルズ) 前半戦/.802 後半戦/.899
■ピート・アロンソ(メッツ) 前半戦/.806 後半戦/.927
先に触れた過去の例とは違い、今季のホームランダービー出場者のOPSを見ると、大きく数値を下げたのは大谷とギャロのみで、ソト、ストーリー、ペレス、アロンソの4選手が数字を上げている。オルソン、マンシーニもそこまで数字を落としておらず、まだシーズンは終わっていないとはいえ、今シーズンに限ってはダービーに出た選手が後半戦に不調に陥っているとは言い難い。
さらにホームランダービーに出場していないオールスター選手のOPSを見ると、2017年は前半戦が .905だったのに対して後半戦が .818、2018年は .884が .808、2019年は .918が .873と下がっている。このデータからは、ダービーに出場した選手と不出場の選手でOPSの動きに連動が見られ、決してホームランダービーに出場していた選手だけが成績を落とすということはないようだ。
では出場選手でホームラン王のタイトルに輝いた選手はどの程度いるのか。過去10年のホームランダービーに出場した選手でホームラン王のタイトルを獲得した選手は以下のように多い。
■2011年:ア・リーグ(ホセ・バティスタ) ナ・リーグ(マット・ケンプ)
■2013年:ア・リーグ(クリス・デービス) ナ・リーグ(ペドロ・アルバレス)
■2014年:ナ・リーグ(ジャンカルロ・スタントン)
■2016年:ア・リーグ(マーク・トランボ)
■2017年:ア・リーグ(アーロン・ジャッジ) ナ・リーグ(ジャンカルロ・スタントン)
■2019年:ナ・リーグ(ピート・アロンソ)