富士急ハイランド(山梨県)の人気ジェットコースター、ド・ドドンパで複数の乗客が相次いで骨折など負傷した問題。県や国が現在、詳しい原因を調査している。実は、全国の遊戯施設では過去10年間で事故や、重大事故につながりかねない事案が27件発生。近年、アトラクションの高速化などで利用者の満足度を向上させてきた半面、管理や運用面での課題は多そうだ。
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「ドドンパ乗ったとき首もげるかと思った」
「うちも首痛めたことはある」
「首持ってかれてむち打ちみたくなった」
富士急ハイランドのジェットコースター、ド・ドドンパを巡って今、ツイッター上ではこんなツイートが多く投稿されている。スリルを味わうことができる一方で、身体への負担は相当なものだったようだ。
ド・ドドンパは富士急ハイランドの人気アトラクションの一つだ。スタートから1・56秒で時速180キロまで加速する。どれくらいの威力が身体にかかるかというと、発車時の加速度は3・75G(Gは加速度を表す単位)。「世界一の急加速」がウリだった。以前は1・8秒で時速172キロだったが、2017年7月にリニューアルされ、パワーアップした。
富士急ハイランドによると、昨年12月から今月2日までに4人の乗客が首の骨を折るなどの重傷を負った。相談窓口にはさらに8人の負傷の申し出があったという。専門家からは「4人だけでも異常な件数」、「骨折に至らないケガはもっとあるだろう」という声もあがる。
なぜ多数の負傷者が出てしまったのか。現在、国や県が調査に乗り出しており、原因の分析はこれからだが、専門家の間では要因の一つとして、「乗客の姿勢の問題」が指摘されている。
多くのジェットコースターでは、安全バーで身体が固定されるほか、頭を背もたれにつけるなど適切な姿勢で乗ることが求められている。しかし、利用者が意図せず、何かのはずみで、適切な姿勢が崩れることもある。遊戯施設の事故に詳しい専門家はこう指摘する。