苦手なことを必ずしも克服しなくていい　「7分の1」サービスで　しいたけ.さんがアドバイス

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q：コロナで人と距離感が出たせいか、他人と話すときに異様に緊張するようになってしまいました。美容室も行きたくなくて、人と話さなくていい美容室を検索したりしています。今度行ってみようと思うんですが、根本的な解決にはなりません。緊張を和らげる方法とか、ありますか？どうしたらいいか、しいたけ．さんに教えてほしいです。（女性／会社員／46歳／おひつじ座）

A：実は僕も話さなくていい美容室、行ってます。最初にカルテに書くんですよね。積極的に話したいとか、話さなくていいとか、5段階ぐらいあって。おすすめです。こういうサービスは思っている以上に便利だから、どんどん利用していきましょう、というのがまずは経験者としてのアドバイスです（笑）。

　僕自身もすごく人見知りで飲み会での会話とか、見知らぬ場所で雑談をするとか、そういうのが苦手で。頑張って努力もしてきたけど、やっぱり得意な人にはかなわない。

　じゃあどうしているかというと、僕の場合は「7分の1サービス」を心がけています。

　やっぱり長年生きていると、克服しようとしても苦手なことって、どうしても残るんですよね。自分の苦手分野に関しては、うまくできる人たちの「7分の1」ぐらいのサービスをしようと思っているんです。苦手だからって必ずしも克服する必要はないし、でもじゃあそういう場所を全部避けるべきかというと、それもまたちょっと違うかなと思っていて。

　7分の1ぐらいできればいいやと思っていると、まあまあ気軽でいられます。

　完全に主観的な感覚ですが、10分の1は減らしすぎだし、5分の1は頑張りすぎな気がして、7分の1に落ち着きました。

　おひつじ座は、全力を出し切れなかった自分に対する反省会を、一人でやっちゃうようなところがあります。