FC東京に復帰した長友佑都
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FC東京に復帰した長友佑都
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 日本代表のDF長友佑都が10年以来11年ぶりにFC東京に復帰した。7月にマルセイユ(フランス)から退団が発表されて去就が注目されたが、移籍先として決断したのはプロ生活をスタートさせた古巣だった。

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 イタリアの強豪インテル・ミラノで約7年間プレーし、ガラタサライ(トルコ)、マルセイユと欧州のクラブを渡り歩いた生き様は若手にとって良きお手本になる。12日の柏戦後に行われた復帰セレモニーで、背番号50のユニフォームを身にまとってスタジアムに登場。

 「11年前の当時を振り返っても相当な野心があったと思うんですけど、今はそれ以上の野心と情熱にあふれています。僕はこのクラブで勝利したいです。このクラブでタイトル獲りたいですそのために自分にも厳しく、チームメイトにも厳しく、高め合っていきたいと思います」と熱い口調で語り、「おっしゃー。僕は本気ですから。優勝しましょうや、みんな。タイトル獲って。宜しくお願いします」と呼びかけると、サポーターから拍手が注がれた。

 長友だけではない。今夏の移籍市場は欧州からJリーグへの「出戻り」が目立つ。FW大迫勇也はブレーメン(ドイツ)から神戸、FW武藤嘉紀もニューカッスル(イングランド)から神戸、酒井宏樹はマルセイユから浦和、乾貴士はエイバル(スペイン)からセレッソ大阪、宮市亮はザンクトパウリ(ドイツ)から横浜F・マリノス、安西幸輝はポルティモネンセ(ポルトガル)から鹿島に移籍した。

「まだ欧州のクラブでバリバリのレギュラーとして活躍できる酒井、安西は例外ですが、他の選手たちは欧州のクラブで出場機会をなかなかつかめていなかった。来年に開催されるカタールW杯で日本代表を目指すことを考えると、即戦力として期待されるJリーグの方が出場してアピールできるというのは移籍の一因として大きいと思います。乾はクラブが2部降格して退団しましたが、まだまだ日本代表に復帰できる実力は備えている。欧州で彼らが培った経験をチームに還元すれば、Jリーグ全体のレベルの底上げにもつながる」(スポーツ紙デスク)

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