そして、去就が注目される大物プレーヤーがもう一人いる。W杯に3度出場した元日本代表のMF本田圭佑だ。日本、オランダ、ロシア、イタリア、メキシコ、オーストラリア、オランダ、ブラジルと渡り歩き、昨季は3月からアゼルバイジャンのネフチ・バクーでプレー。8シーズンぶりのリーグ優勝に貢献したが、6月には同クラブから契約満了での退団が発表された。
本田は今月11日、YouTube公式チャンネルのライブ配信を行い、「日本を含めると8カ国でプレーしてきました。現役の続行を、続行というか、単純にサッカーを続けると意思決定をしていて、最近いくつかのクラブからオファーをもらっていて、9カ国目、決めようかなと思っています」と報告。視聴者から「(名古屋)グランパスに戻りませんか?」という書き込みに対し、「そのうち吉田麻也が戻ると思うんで、安心してください。僕が戻らなくても、多分、吉田麻也が戻って、皆さんを喜ばせてくれると思います」と冗談交じりに語った。
そして14日、本田は9か国目がスードゥヴァ(リトアニア)に決まったことを自身の公式YouTubeチャンネルで発表した。動画内で書類にサインし、背番号「3」のユニフォームを手渡された。本田が今後、Jリーグに復帰すれば大いに盛り上がるだろう。ただ、スポーツ紙記者は「今の本田はJ1では厳しい」と指摘する。
「プレースピードが速くないし、運動量が多い選手ではないので攻撃が停滞してしまう。少なくとも今の名古屋だったらスタメンに入れないでしょう。本田は日本サッカーに多大な影響を与えたプレーヤーですが、彼自身はJリーグでプレーするより、未知な世界を切り拓く生き方に魅力を感じていると思います。アゼルバイジャンへ移籍した際は驚きましたが、9カ国目はさらにサプライズを起こすかもしれません」
唯一無二の道を突き進む本田が復帰する日はあるのか。(江口顕吾)