なかなかトンネルから抜け出せない。
【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!
阪神の佐藤輝明内野手が「7番・右翼」で先発出場した9月23日の巨人戦(東京ドーム)で2打数無安打2四球となり、50打席連続無安打となった。最後の安打は、8月21日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で4打席目にはなった中前打にさかのぼる。ファーム降格も経験し、1カ月以上安打が出ていない。NPBの野手の連続打席無安打記録は1993年のトーベ(オリックス)だが、あと3打席に迫った。
ただ、スポーツ紙記者は佐藤の「変化」を口にする。
「1軍に再昇格してからはボール球に手を出さなくなりましたね。速い直球への対応に自信があるのか、2軍降格前は高めのボール球も手を出していた。前半戦にあれだけ打ったので、対戦する相手バッテリーも警戒します。基本的にストライクは投げないこと。高めの速い球と低めのボールゾーンに落ちる球に投げれば振ってくれていた。でも、ボール球に反応しなくなったら、カウントが不利になるのでストライクを投げざるを得ない。打者有利のカウントに整える技術を勉強している最中だと思います。安打は出ていないが、打者としては確実にレベルアップしている。シーズン終盤に爆発する可能性は十分あると思います」(スポーツ紙記者)
新人左打者最多の23本塁打をマーク。広い甲子園を本拠地に75年ぶりに記録を塗り替えた功績は大きい。天性のホームランバッターの武器は日本人離れしたパワーだ。4月9日のDeNA戦(横浜)で国吉佑樹(現ロッテ)のスライダーを横浜スタジアムの右中間に場外アーチを放った一撃を鮮明に覚えているファンは多いだろう。5月28日の西武戦(メットライフドーム)では同点の9回に右中間最深部へ勝ち越しの13号決勝3ランを放つなど1試合3本塁打。セ・リーグの新人では1958年の長嶋茂雄(巨人)以来63年ぶりの快挙だった。