1軍再昇格後は17打数1安打、打率.059、1本塁打、1打点。23日の広島戦で左腕・玉村昇悟の143キロを左中間に運ぶ先制の2号2ランを放ったが、復活の足掛かりにならなかった。ペナントレースの行方を左右する24日からの阪神3連戦でも1、2戦目にスタメン出場したが無安打に終わり、3戦目も勝負所で代打出場したが、快音は聞かれなかった。
「結果以前に内容も良くないのが気になります。狙った直球をファウルや打ち損じる場面が目立ち、下半身がほどけるのが早いため変化球は当てるので精一杯になっている。中田の精神状態も気になります。今まで日本ハムで伸び伸びやっていた環境とは違い、遠慮しながらやっているように見える。強面ですが繊細なタイプなので結果が出ずに精神的な焦りがあると思います。そもそも、最初から1軍で起用したのも疑問が残ります。他の選手と同じようにファームで試合に出して1カ月間みっちり鍛えてから1軍に上げても遅くはなかった」(スポーツ紙デスク)
2位・阪神と4ゲーム差。首位・ヤクルトと上に2球団いるため、追いつくのは容易ではない。原監督は今後も中田を我慢強く起用して復活に期待を込めるか。一つも落とせない試合が続く中、起用法が注目される。(梅宮昌宗)