ゴルファーの丸山茂樹さんは、石川遼選手が今後目指す米下部ツアー挑戦の報道に持論を展開する。
【写真】AbemaTVツアー「PGMチャレンジ」で14位に入った本大志選手
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8月のマルジュニアの中学生・高校生男子の部で総合優勝した本(もと)大志選手(16)が、AbemaTVツアー「PGMチャレンジ」(9月15~17日、茨城・PGM石岡GC)で14位に入りました。
僕らの財団からの推薦選手として、素晴らしい結果を残してくれました。高校1年生、よく頑張りました。ゴルフIQがすごく高い子なんだなと感じましたね。感謝の手紙もいただきました。
こういうステップアップはうれしいです。スタッフのみんなの意識も高まるし、マルジュニアの株も上げてくれました。
国内男子ツアーの「ANAオープン」(9月16~19日、北海道・札幌GC輪厚C)は、44歳の矢野東(あずま)が最終日最終組で回りました。13年ぶりの優勝かと注目されましたが、終わってみれば5位でした。
優勝への思いは非常に強かったでしょうね。ただ、久しぶりにああいう位置でプレーすると、なかなか昔の勘が出てこないと思うんでね。ああいう機会を増やすことが大事かなと思いますね。本人も上位で戦えたことに喜びを感じてるのが一番じゃないかな。
そういう喜びが体に伝わってくると、またそれがエネルギーとなって、ゴルフに対する意欲が湧いてくるという相乗効果もありますから。東にとってはまた、ANAオープンが思い入れの強い試合になったんじゃないですかね。
石川遼にとっては30歳になって最初の試合。16位でした。試合のあと、遼が10月の米下部ツアーの予選会に参加するという報道が出ました。もちろん、彼が2013年から17年まで主戦場にしたPGAツアーに戻るためです。
このへんはすごく難しい問題なんですよね。本人が自分の中で「非常にいい感触があるから30歳を機にもう一回向こうでやりたい」っていう形だったら非常にいいと思うんですけどね。ただ、ちょっとでも不安があると、いまは下部ツアーですら強豪が多いので。