ランクインした他党の政治家についてもコメントを求めたが、「それは勘弁してください」と、まんざらでもない表情でかわされてしまった。

 それに対して立憲民主党は……。来たる総選挙でも枝野幸男、蓮舫両氏が前面に出るのだろう。しかし「好き」「嫌い」ともに6位の枝野氏と、「好き」は圏外で「嫌い」で5位の蓮舫氏が選挙の顔でよいのだろうか。

「このふたりは挑発的、攻撃的で、キンキン怒っているイメージがついています。文句ばっかり、反対ばっかり言っている様子が頭に残っているんですね」(角谷さん)

 大きなお世話かもしれないが、いっそ選挙の顔を長妻昭、小川淳也両氏に変えてみてはどうか。

 長妻氏は「好き」の3位。「現状に満足することなく変化を与えられると思うから」(42歳・東京都・男性)、「物事の説明ができる。筋が通っている」(60歳・東京都・男性)、「異なる多様な意見にも耳を傾け謙虚に学ぼうとするから」(62歳・東京都・女性)など。

 昨年公開されたドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で、一躍知名度と好感度が上がった小川氏。女性だけの回答に限ると、「好き」で3位にランクインする。

「自分の仕事をしていると思う。パフォーマンスではなく」(62歳・兵庫県・女性)、「言動が的を射ている。自身の言葉で話す」(50歳・東京都・女性)、「明るく誠実そう」(70歳・兵庫県・男性)

 前述の田村氏と小川氏の名を挙げて「国会でデータに基づいた論理性のある質疑をするから。生活者の目線で考えてくれるから」(58歳・東京都・女性)、「国民のことを真剣に考えてくれている」(59歳・北海道・女性)という声もあった。

(週刊朝日2021年10月22日号より)
(週刊朝日2021年10月22日号より)

 女性の声が届きにくいといわれる日本の政治。女性政治家に期待する声が多いが、単純に女性政治家だからよいというわけでもなさそうだ。女性読者が「好き」だと選んだ政治家の中で、十傑に入っている女性は田村氏と小池百合子氏、高市早苗氏の3人。反対に「嫌い」では、稲田朋美、杉田水脈、三原じゅん子、蓮舫各氏の計4人がランクイン。

次のページ