カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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 投開票が31日に迫る衆議院議員選挙。お笑い芸人のカンニング竹山さんは、国のかじ取りを決める大事な選挙なのに毎度のことながら盛り上がっていないことを嘆き、選挙や政治を盛り上げるにはテレビの力が必要だ! と訴える。

【アンケート結果】「テレビを見ていて信用できないと思う人」1位は?

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 衆院選が全然盛り上がっていないですよね。昔からそうなんですが。選挙活動期間になると、ワイドショーなどのコメンテーターが選挙を語るのが「タブー」になるんですよね。全部の政党、全ての候補者の名前を公平性を保って扱わなければいけないのが決まりなので、公平性ってなると、語れなくなる。だから、テレビで選挙を語ることが「タブー」となって、このままの仕組みでは、衆議院選挙が盛り上がらないのは、一生このままんまだなと思う。

 国会議員を選んで、多くの議員が集まった党の中から総理大臣を選ぶわけですが、今、日本の国のリーダーを選ぼうとしているわけですよね。そんなリーダーを決める大事な時に、極端な言い方ですが、テレビは「騒ぐな」って言われているみたいなもんですよね。「騒ぐな」とは言い過ぎなのかもしれないですが、選挙を報道するのはもちろん認められているけど、公平性を保って報じなければいけないという面倒くさい決まりがあるから、テレビは選挙を取り上げないわけですよね。

 テレビで選挙のことをワイワイやらないと、選挙なんてそもそも盛り上がらない。ずっと、この仕組みが続いているんだけど、結局、放送法から変えていくことなのか、テレビというメディアで選挙を取り上げる仕組みを変えないと、国民の関心が出ないのは事実。

 関心が薄れるというので言うと、最近、サッカーの地上波のテレビ中継が少なくなったじゃないですか。今はDAZN(ダゾーン)が配信しているんですよね。裏事情としては、サッカー中継したところで儲からない。放映権がものすごい高額だから、テレビ局からしたら戻りが少ない。だから、中継をするとなったら朝から試合前までどんな番組でも盛り上げていかないといけない。そこまでして取り組まないと儲からないから、中継が減り、それで、どんな事が起きるかというと、サッカーに詳しい人やファンではない「にわか」サッカーファン層は、サッカーのA代表が今どんな状態か知らない人がたくさんでてくる。

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