選挙が終わって、新政権が生まれたとして、しばらくすると「政治が悪い」とか「庶民の声が届いていない」とかってなるわけでしょ。選挙で自分たちの代表を選ばなくてはならない大事な時なのに、テレビは目をつぶるしかないという。そこの仕組みをこの国は変えないと。

 何度も言うけど、日本のかじ取りをどうするか、今、本当に大事な時じゃないですか。日本は経済でも世界から負けているし、隣国との防衛の問題もある。一番大切なのは「選挙なんか、どうせ」という全く関心のない人たちに選挙に行ってもらうこと。

 前回の衆議院選挙の投票率が約53%で、国民の半分は行かなかった。その捨てられている1票を捨てられないためにどうするか。捨てられる1票に対して「#選挙に行こう」なんて結論を言われても誰も動かない。

 選挙期間が2週間あるんだったら、テレビで選挙をもっと俗っぽい扱いができたり、煽(あお)ったりするしかない。テレビで選挙期間中に選挙を扱うためにはどうしたらいいかを考えないと、10年後も同じだよ。

 これほど選挙が盛り上がっていない国ってあります? 改めて言いますけど、今、衆議院選挙期間中ですよ! 都議会とか知事選じゃないんですよ。この国のリーダーを決める選挙じゃないですか! 国の方向性を決める選挙じゃないですか!そんだ大事な時に、選挙を扱うなら公平にやれ、それなら面倒くさいからやらないというのはおかしい。

 バラエティ番組でもワイドショーでも全ての番組で選挙を扱う。ガンガン選挙の事を取り上げて、政党や候補者に悪口を言う人がいてもいい、褒める人がいてもいい。タレントが「俺は自民党を応援している!」という人がいたり、「私は立憲だ!」でもいい。レディー・ガガがトランプを批判したみたいにガンガンやればいい。日本では、例えば「俺、自民党です」ってタレントが言ったら、その人、変な人だと思われる。それだけではなく、「使い勝手が悪いから、起用するのは止めよう」となる。そういうものおかしい。

 こうしたテレビと選挙の報道の悪循環の繰り返しを断ち切るために、今回の衆院選で当選した議員の皆さんで考えてくれ! でも、当選すると、そういう事、考えてくれないんですよね(笑)。テレビがこんなことだと、国民が今一番よくわかっていないのが、中継が少ないサッカーA代表がヤバイってことと衆議院選挙動きなのかもしれないですね。

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。オンラインサロン「竹山報道局」は、4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録。

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