それは、自分の人生をちゃんと考えたからじゃないですか。
もし、グナシさんがただの「無気力」な人とか、いい加減な人なら、自分の人生がこれでいいかどうか、考えることも相談することもないと思います。
グナシさんは、「そもそも何かを頑張れたこともありませんし」と書かれていますが、ちゃんと毎日、精肉部門で働かれているんですよね。
「頑張れる気がしないですし、自信を持とうとも思えなくなりました」ということは、「頑張ろう」「自信を持とう」と以前は思っていたということですね。「頑張ること」「自信を持つこと」がとても大切なことだと考えていたんですね。
人生とは「頑張るもの」で「自信を持つもの」だと言われたんでしょうか。「昇進を目指すことが当然」と言われたのでしょうか。でも、自分は違うと思ったんですかね。
いえ、死ぬことをとめようとしているんじゃないですよ。
僕も「人生は長生きだけじゃないと思っている」ので、30歳で死ぬと決めることは、少しもおかしい考えだとは思いません。
それで質問なんですが、「夢もなければ、気力もない」状態で、グナシさんはどんな毎日を過ごしているんですか?
生きるために必要なことは「夢」でも「気力」でもなく、「退屈しないこと」だと僕は思っています。
頑張らなくても、自信がなくても生きてはいけるのですが、退屈したまま生きていくのは、とてもつらいと僕は感じています。
人生の最大の敵は、無気力でも夢がないことでもなく、退屈することだと僕は思っているのです。
「人生はしょせん、暇つぶし」という言い方があります。
僕はこの言葉を聞くたびに「うむ。どうやって暇つぶしをするのか、それが問題なんだ」とつぶやきます。
だって人間はすぐに飽きるでしょう。すぐにパターンを読んで、展開を予測して、飽きてくるでしょう。
もし、一生、退屈を感じない人生を送れたら、それはものすごく素晴らしい人生だったと僕は考えます。