ゴルファーの丸山茂樹さんは、ゴルフを通じて出会った松坂大輔選手の印象を明かす。
* * *
国内男子メジャーの「日本オープン選手権」(10月14~17日、滋賀・琵琶湖CC)は、南アフリカのショーン・ノリス(39)が圧勝しました。
2位に4打差をつける通算19アンダーで、この試合の最多アンダーパー記録と最少ストローク記録を塗り替えました。彼はナショナル・オープンになると上の方に来ますよね。意外と全英とか全米でもそこそこの成績を残してて。
ゴルフの内容は「いぶし銀」っぽい感じですよね。いろんな打ち方をしてきて、独特の世界観を持ってる選手だなあと思っていつも見てます。それに勝負強いですね。マネジメント能力が非常に高いということと、自分の得意な分野で苦手な分野をカバーするのが彼のスタイルなのかなと思ってます。
日本オープンに勝って、「ジャンボ尾崎や青木功、松山英樹ら素晴らしい優勝者に自分の名前を連ねられてうれしい」とコメントしてました。日本ツアーでめまぐるしく成長した人だと思いますからね。環境も悪くないでしょうし、日本の人たちがフレンドリーに接してるので嫌な思いもしてないと思うんです。長年の感謝を言葉にしてくれたんだと思います。
今シーズンまだ勝ててない池田勇太(35)は2位でした。3日目で7打差がついちゃったんで、少しでも追い込めればいいなと思ってましたけど、そんなに簡単じゃなかったですね。
勇太は「人に囲まれて打つという幸せを感じました」と話してましたね。我々はプロスポーツ選手として見てもらって感動していただけるってのは非常にうれしいことです。そこでエールをもらったり拍手をもらったりすることで、またやる気も増してくる。勇太もギャラリーの声援の中でゴルフができる幸せをかみしめたんでしょう。
さて、引退を表明していた西武ライオンズの松坂大輔投手(41)が10月19日、引退試合に先発しました。5球を投げてフォアボール。最速は118キロでしたね。