忍さんが寝転ぶと、どんなに狭くてもガガ(右)とジジは横に割り込んできたという「私のママだもん」(提供)
忍さんが寝転ぶと、どんなに狭くてもガガ(右)とジジは横に割り込んできたという「私のママだもん」(提供)

◆甘えるガガにみんな夢中 「大目にみよう」

 ガガは、ジジとハクと距離を取っていたので、毛づくろいをする相手が私だけでした。二の腕をぺろぺろ舐めて、そのあときゅっと噛むので痛かったけど、「この子は誰からもトリミングされないのだから、大目にみよう」と思って、がまんするようにしました。結局、私もしもべです(笑い)

 ガガが大好きな息子は、高校を卒業して、就職するとともに家を出ました。私は「ガガを連れていっていいよ」と言ったのだけど、寮生活だったので連れていかれませんでした。

 夜に一緒に寝る役を私が引き継ぎましたが、週末に息子が帰ってくると、もう甘えて、大変な騒ぎ。ガガは、「もう、どこ行ってたのよ~」という感じで、すねながら、すりすりしていました。“彼女”みたいでしたね。

 でも、息子とのガガの写真はないんです。当たり前の光景なので、あえて写真におさめてなかった。いつでも撮れる、と思っていましたし。

 この先、10年を過ぎると、エイズを発症する可能性もあるかなと少し心配はしていたけれど、思いのほか順調で、病気といえば膀胱炎くらい。おとなになっても3キログラムちょっとのおちびさんでしたが、すごく元気だったんです。

 だからまさか、ガガの身にあんなことが起こるとは思ってもいませんでした。

旅立つ前日。前足が腫れたガガを後ろから見守ったジジ。はじめて頭も舐めてあげた(提供)
旅立つ前日。前足が腫れたガガを後ろから見守ったジジ。はじめて頭も舐めてあげた(提供)

◆突然の宣告「ガガちゃん大変厳しいです」

 今年の9月、忘れもしない最終週の土曜日。急に左の前足をひきずるようにしていたのです。

 よく高い所から飛び降りるし、捻挫でもしたのかなと思っていたら、日曜の夜にひじの部分が腫れてきました。それで月曜の朝に動物病院に連れていき、レントゲンを撮ったら異常は見つからず。先生も、「何かあればまた次の土曜に……」と仰っていました。

 でも帰ったらごはんを食べないし、水も飲まない。翌日も食欲がないので、水曜の夕方病院に連れていくと、発熱していたのでステロイド剤を打ってもらいました。

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思いもよらぬ病気だった…